夢というのは昔からスピリチュアルなものとして考えられてきました。
誰かが自分を思っていればその誰かが夢に出てくることもありますし、夢を通してメッセージを受けるようなこともあります。
夢にもいろいろなものがあるのですが、その中に予知夢と呼ばれるものがあります。
予知夢はさらにいろいろな種類に分類することができるのですが、今回は予知夢の中から霊夢というものについてお話していきたいと思います。
そもそも霊夢とは?
霊夢というのは先でも触れたように予知夢の一種になります。
予知夢というとこれから先に起こることが見えたり、これから先に起こることを象徴するような、暗示するような何かが現れたりといったイメージがあるかと思いますが、実は予知夢にもいろいろなパターンがあります。
霊夢ではこの世には存在しない誰かが出てきて、アドバイスやメッセージを伝えてくれます。
亡くなった母親、亡くなった父親、亡くなった祖父母、直接には対面したことのないご先祖様など身近な人物や何かしらのつながりのある人物であることが多いのですが、歴史上の人物などが夢に現れてメッセージをくれるといったケースもあります。
霊夢は霊感の強いタイプに多い
霊夢というのは、霊感の強いタイプの方が多く見ると言われています。
一般的に霊感のあるタイプというと、日常生活の中でハッキリと霊の姿を見たり、写真を撮れば心霊写真になってしまったり、場合によっては霊を祓ったり……といったイメージを持たれがちなのですが、霊感というのはもともと誰もが持っているものです。
そのため、霊感を持っている、持っていないという話ではなく、その霊感が強いか、弱いかという話なのです。
霊感の強さに関しては自覚している方も少なくありませんが、実は無自覚なまま強い霊感を持っている方もいます。
例えば、直観力に優れている方などは霊感が高いことが多いと言われています。
晴れた日に出かけるつもりだったのをなんとなくやめておいたら突然天気が悪くなって嵐になった、なんとなく嫌だなと感じた人が実は犯罪者だった、行きたくないなと思った方面で大きな事故が起こった……こういった直感が働くことが多く、その直感を素直に受け入れられるタイプは本人にその自覚がなくとも霊感が強いと考えていいでしょう。
亡くなった人が出てきたからといって霊夢とは限らない
亡くなった方が出てきたからといって、その夢が霊夢だとは限りません。
というのも、夢というのは常にスピリチュアルが関係しているわけではなく、単純に脳の働きで夢の内容が変わってくることもあるのです。
例えば、夢の中に亡くなった祖父が出てきたとします。
布団で寝ている祖父を眺めていると、その祖父が急にこちらを振り返りました。
振り返った祖父はすさまじい形相で何かを訴えている……こういった夢を見た場合、おそらくほとんどの方が霊夢だと考えるでしょう。
「祖父が成仏できていないのではないか」「祖父を怒らせるようなことをしてしまったのではないか」「これから先、不吉なことが起こるのではないか」などやはり良くない解釈をしてしまうかと思います。
ただ、現実の何かがきっかけでこういった夢を見ることもあるのです。
ドラマやドキュメンタリーで高齢者が亡くなるシーンを見て祖父のことを思い出した、祖父の死に目に会えなかったことがずっと心残りになっている……こういったきっかけで、いかにも意味ありげな夢を見てしまうこともあるのです。
人間の脳というのは不思議なもので、本人が気づいていないところでほんの一瞬目にしたものや無意識のうちに目や耳から情報して入ってきたものを夢の中に反映させてしまうものです。
「リアルのほうでは思い当たることがないからこれは霊夢だ!」と思っていても、このように現実に何かしらのきっかけがあったり、ただの深層心理が反映されていたりするだけのこともあります。
メッセージを正しく受け取るために夢を記録して、分析する
メッセージを正しく受け取るためにも夢を記録して、分析するといったことを心がけてみてください。
そうすることで見た夢が霊夢だったのか、そうではないのか判断していけるようになりますし、霊夢だった場合、その霊夢を通してきちんとメッセージを受け取れるようになるはずです。
ちなみに、単なる悪夢だった場合にはその場では「嫌な夢だったなぁ……」という感覚が強く残るでしょうが、そこまで引きずることはありません。
逆に、霊夢だった場合、そうインパクトのある夢でなかったとしてもずっと心に引っかかるものです。
まとめ
今回は予知夢の一種である霊夢についてお話しました。
亡くなった方が出てきたからといって必ずしも霊夢であるとは限らないのですが、日頃から夢の内容を記録して、分析することによってメッセージを正しく受け取れるようにしておきましょう。