スピリチュアルというのは定期的に世の中でブームになるものですが、その中でも前世ブームというのは過去に何度もやってきています。
テレビ番組がきっかけであったり、小説などの作品がきっかけになったりすることもありました。
今回はこの前世についてお話していきたいと思います。
そもそも前世とは?
前世というのは、今世で誕生する前に経験してきた人生のことを指します。
「今世がすべてでそれ以外の過去はない」「今世で死んだらそれですべて終わりになる」といった考えを持っている方には受け入れがたいかもしれませんが、人間が今世で誕生するまでにさまざまな人生を経験していると考えられています。
いわゆる輪廻転生の考え方です。
日本でも輪廻転生に関してはいろいろな意見がありますが、生まれ変わりを繰り返しているという考え方は日本に限らず世界中に存在するものです。
前世でどこにいたのか、何をしていたのかという部分は本当にひとりひとり異なります。
今日本で暮らしている方でも前世はヨーロッパのほうにいたということもありますし、今エンジニアをしている方が前世では僧侶だったということもあります。
前世からのカルマについて
基本的に生まれ変わりというのは、魂の成長や浄化のためにおこなわれていると言われています。
つまり、今世に生まれているということは成長する余地があること、未浄化な部分があることを示しているとも考えられるのです。
成長や浄化のために、人はひとりひとり何かしらの課題や問題を抱えています。それは前世から引き継がれます。
極端な言い方をすると、もし前世ですべての課題や問題をクリアし、成長限界に達し、完全な浄化ができていれば、今世に生まれてくることはないわけです。
生まれてきているという時点で、まだクリアできていない課題や問題があるということを理解しなければいけません。こういった課題や問題がいわゆるカルマということになります。
例えば、前世で人に対して攻撃的な言動ばかりだった人は、今世で人への優しさを学ばなければいけません。
人への優しさを学ぶための課題や問題が今世の人生でたくさん出てくるでしょう。
もしクリアできない課題や問題が残ったまま今世での寿命を迎えた場合には、また次の人生で同じような課題や問題を突き付けられるのです。
今世の人生で突き付けられた課題や問題に耐え切れず、自ら人生を終わらせてしまった場合でも結局は来世で同じような人生を歩むことになります。
クリアできるまで、何度も何度も繰り返されるのです。
前世を知る方法
自分の前世を知りたいという方は多いでしょう。
自分の前世を知る方法はいくつかあって、手っ取り早く前世を知りたいという場合には退行睡眠のセラビーを受けるのがいいでしょう。
退行睡眠は「ヒプノセラピー」「前世療法」とも呼ばれています。
信頼できるセラピストを見つけることが大前提になってきますが、セラピーを受けることによって前世のことを鮮明に思い出したり、前世のヒントになる記憶を思い出したりできるでしょう。
最近では動画で退行睡眠のやり方を紹介しているようなものもありますので、信頼できる情報源を参考にした上で無理のない範囲で自分でやってみるというのもひとつではあります。
また、あくまでも自力で前世について知りたいという方の場合には、自己分析や夢日記などを通して少しずつ前世に迫っていくというやり方もあります。
例えば、理由はわからないけどなぜか心惹かれるものなどには前世が影響していることもありますし、夢の中で実は前世の記憶を見ている可能性もあるのです。
前世を知る必要性は本当にあるのか?
前世に興味を持つ方は多いのですが、実は前世を知る必要性についてはさまざまな意見があります。
前世を知ることで人生を前向きに歩めるようになったという方がいる一方で、前世を知ることで前世でのカルマが一気に押し寄せてくるというような話もあるのです。
前世を知ることが必ずしも良い結果につながるとは限りません。
興味を持つことは悪いことではありませんが、前世を知ることよりも今世での課題や問題をできる限りクリアして寿命を終えることのほうが大切です。
まとめ
今回は多くの方が興味を持っているであろう前世についてお話しました。
前世を知る方法もいくつかあるのですが、前世を知ることが必ずしも良い結果につながるとは限りません。
前世を知ったところで、その前世に囚われてしまっては本末転倒です。
興味を持つことは悪いことではありませんが、前世に固執するのではなく、今世での課題や問題が何なのかを見直していったほうがいいかもしれません。