異性間の恋愛において、自分の気持ちを理解してもらえなかったり、相手の気持ちが理解できなかったりして、すれ違いを感じたことはありませんか?
実はそこには「男性脳」と「女性脳」という脳の構造の違いが大きく関わっているのです。
この男女の脳の違いを把握し、活かすことで恋愛も上手くいくようになるかもしれません。
そこで今回は、恋愛における男性脳と女性脳の違いをテーマにお話ししていきます。
異性間での考え方の違いで悩みを抱えている方はぜひご一読ください。
なぜ男女の脳に違いがあるのか
男女の脳には大きさの違いがあり、男性の方が女性よりも1割ほど大きいとされています。
ですが、脳の大きさで知能に差はありません。
関係があると言われているのは、左右の脳を結ぶ神経の束である「脳梁」です。
この脳梁の太さを男女で比べると女性の方が男性よりも太く、この差が男女の思考回路に違いを生じさせている可能性があるとされています。
そして男女の脳の働きの違いは狩猟時代が起源となっており、この時代における仕事の役割分担(男性は狩りに行って食糧を調達する、女性は周りと調和をはかりながら子どもを育てる)が何世代にもわたって受け継いでいるのです。
では、男性脳と女性脳では具体的にどのような違いがあるのかを説明します。
男性脳は論理的、女性脳は感情的
男性脳は空間認知能力が高く、空間を立体的に把握したり、論理を組み立てたりするのが得意です。
ですから、男性脳の人は物事を論理的に考えて行動し、より効率の良い方法を選びます。
一方で女性脳は、直感や感性が磨かれていることが多く、感覚的に良し悪しを判断することができたりします。
ですから女性脳の人は感受性が高くて感情表現が強い傾向にあります。
たとえば男女が喧嘩をしたときに、男性脳の人は論破しようとしますが、女性脳の人は感情に訴えかけるためなかなか解決には至りません。
この場合、男性は論理的になり過ぎず女性の気持ちを大事にすること、女性はもう少し感情を抑えて話し合いをすることで解決できるかもしれません。
男性脳はシングルタスク、女性脳はマルチタスク向き
男性脳は基本的に一つのことしかできず、それに対して女性脳は複数のことを同時に行うことができます。
一つのことに集中して取り込むことが得意なシングルタスク向きの男性脳は、大昔は獲物を狩るために必要な能力でした。
男性脳は仕事をするうえでもとても大切な役割を果たしますが、逆に言うと今やっていることが完成しないとなかなか次に取り掛かろうとしません。
一方、女性脳は物事を同時にこなすことができるマルチタスク向きです。
これも家事や育児などを一緒に行わなければならなかった女性にとっては必要な能力でした。
これを恋愛に置き換えてみると、たとえば女性が男性に電話をかけてもなかなか繋がらず、イライラします。しかし男性は別の物事に集中しているため電話に出られなかっただけです。でも、女性はそれを理解できないので喧嘩になってしまいます。
もし、女性が『電話に出られないということは、忙しいんだ』と理解することができていれば、また男性が他の事にも目を向けるようにしていれば、喧嘩になることはありません。
男性脳は結論を、女性脳は共感を求める
男性脳はプロセスよりも「結果」を求める傾向にあります。これは昔「獲物を狩る」「敵を倒す」のが男性の役割だったことが関係しています。
ですから、男性脳は一度目標を立てるとゴールに向けてどのように進めて行けば良いのかを考えます。
一方で女性脳は共感能力が非常に優れています。これは昔は群れで子育てをしてきたため、その役割を担っていた女性は周囲と連携することで生存率を上げるためでもありました。
ですから女性脳にとって「共感」してもらうことが何より大事なことなのです。
男性脳と女性脳でこのような違いがあると、たとえば女性が男性に相談した時に女性は『うん、分かるよ』『大変だったね』といった共感の言葉が欲しいのに、男性からは『どうすれば解決できるのか』といった具体的な解決方法を提示してくるため、衝突が生まれてしまいます。
男性脳の人は相談してくる相手に対して親身に話を聞き共感すること、女性脳の人は相手からのアドバイスを『自分のために言ってくれている』と思って受け入れることで衝突を避けることができます。
まとめ
恋愛における男性脳と女性脳の違いを紹介しました。
脳の構造に違いがあるので、すれ違いや衝突が起きてしまうのは当たり前なのかもしれません。
『分かってもらえない』
そう悩んでいる方もこのことを知れば心が少し軽くなるのではないでしょうか。
恋愛において大切なことは『男女で考え方が違うのだから仕方ない』と諦めるのではなく、お互いを尊重し歩み寄ることです。
男性脳・女性脳はどちらが優れているということはなく、それぞれに良い面があります。お互いのプラスの面を伸ばし、マイナス面をカバーし合うことで最高のパートナーになれる可能性があるのです。
一方的に自分の気持ちを押し付けることはせず、すれ違いを回避するためにはどのような言動をすれば良いのか考えることができれば恋愛も長続きするのではないかと思います。