人というのは出身地や趣味など何かしらの共通点があると、それだけで一気に距離が近づくものです。
実際に同郷というだけで有名人を応援してしまう方も多いでしょう。
ただ、まったく共通点がない相手の場合にはどうしたらいいのでしょうか?
実はまったく共通点がないという相手であっても、相手の真似をすることで距離をぐっと縮めることができるかもしれません。
今回は相手の真似をするという心理的な恋愛テクニックとしてミラーリング効果についてお話していきたいと思います。
そもそもミラーリング効果とは?
ミラーリング効果については一度くらいは見聞きしたことがあるという方も多いでしょう。
心理的な効果としては比較的メジャーなものになります。
もともとミラーリングというのは好意を抱いている相手の仕草や行動を自然と真似してしまうことで、自分と同じような仕草や行動をする人に対して好意を抱きやすくなることをミラーリング効果と呼びます。
ミラーリング自体は心理カウンセリングなどの場面でも使われるテクニックなのですが、本来は意識的におこなうものではなく、無意識のうちにおこなってしまうものでもあります。
要は好意を抱いている相手の真似をしてしまうというのは日常的にもよく起こっていることなのです
自分と同じような仕草や行動をする人がいると、無意識のうちに仲間意識や親近感を抱くようになり、それを活用して相手との距離を縮めていくのがミラーリング効果ということになります。
ミラーリング効果を恋愛テクニックとして使うには?
では、恋愛テクニックとしてミラーリング効果を活用していくのはどうしたらいいのでしょうか?
もっとも簡単なのは相手の仕草を真似ることです。
例えば、コミュニケーションをとるときの相手の身振り手振りといったものを真似してみましょう。
座っているときに相手が足を組んだら自分も足を組んでみる、相手が首を傾けたら同じように自分も首を傾けてみる……といった具合です。
もし一緒に食事をするような機会があれば、相手が野菜を食べているときに自分も野菜を食べる、相手が飲み物に口をつけているときには自分も飲み物に口をつけるという風に真似をするのもいいでしょう。
ただし、何もかもをまるっきりコピーしてしまうのではなく、時々真似することが大切です。
あくまでも自然に真似をすることで、相手に違和感を与えることなく、相手からの好意を引き出すことができるのです。
自然にできる範囲で、相手の真似をしていきましょう。
ミラーリング効果の注意点
ミラーリング効果を恋愛テクニックとして活用していく場合には、いくつかの注意点があります。
まず挙げられるのが、相手に不快感を与えないという部分です。
例えば、相手が眉間にしわを寄せているからといって真似をして眉間にしわを寄せてしまうと、相手はやはり不快感を抱いてしまうでしょう。
基本的にネガティブなサインを真似するのはやめておきましょう。
自分がやるのは気にしなくても、同じことを自分以外の誰かにやられると不快感を抱いてしまうという方は多い傾向にあります。
それにネガティブなサインばかりを真似してしまうと、「感じの悪い人」という風に認識されてしまい、好感度を高めるところか印象を損ねてしまう可能性があります。
真似をする際には、その振る舞いが人に不快感を与えるものなのかどうかをしっかりと考えておきましょう。
また、このミラーリング効果というのは相手に真似をしていることがバレてしまうと逆効果になってしまいます。
ある程度知っている相手であっても、突然自分の真似をしているとわかると警戒してしまうものです。
それがあまり知らない相手であれば、人によっては不安や恐怖を抱くこともあるかもしれません。
そもそもミラーリング効果については世間一般でもある程度知られている部分もありますので、「ミラーリング効果を狙って自分から好意を引き出そうとしているのでは……」と本来の目的まで露見してしまう可能性もあります。
そうなってしまっては本末転倒ですし、その後、相手との距離を縮めるのは難しくなります。
だからこそ、相手の振る舞いを全部真似するようなことはせずに、自然なタイミングで実践していくことが大切なのです。
まとめ
今回は相手の真似をする心理的な恋愛テクニックということでミラーリング効果についてお話しました。
とてもシンプルで実践しやすい恋愛テクニックではあるのですが、相手のすべてを真似してしまったり、不自然さが出てしまったりすると逆効果になってしまいます。
そのあたりに注意しながら、うまくミラーリング効果を活用していきましょう。