最近では心理学の人気が高まっており、いろいろな心理的なテクニックについて見聞きする機会が多くなりました。
その中でも特に馴染み深いのが吊り橋効果です。
吊り橋効果については心理学の人気が高まる前から知っているという方も多いのではないでしょうか?
今回は相手をドキドキさせるというシンプルな恋愛テクニックとして吊り橋効果についてお話していきたいと思います。
そもそも吊り橋効果とは?
吊り橋効果についてはご存知の方も多いでしょう。
恐怖や不安を一緒に体験した相手に対して恋愛感情を抱きやすくなるという心理的効果のことを指します。

1974年、DuttonとAronは高い吊り橋と低い橋で男性の通行人に質問する研究を報告しました。吊り橋で声をかけられた人のほうが、女性の調査者に後から電話をかける割合が高いという結果が見られました。緊張による身体の反応が魅力の感じ方に影響する可能性を示す研究ですが、誰にでも恋愛感情が生じることを証明したものではありません。出典:Dutton & Aron (1974), Journal of Personality and Social Psychology, 30(4), 510–517. DOI: 10.1037/h0037031

揺れる橋を渡ることで生じたドキドキ感や緊張感がその女性への恋愛感情と誤認され、結果として電話がかかってきやすくなったのではないかということがこの実験から考えられるわけです。
この実験のことがあるからこそ吊り橋効果は「恋の吊り橋理論」とも呼ばれているのです。
よく知られている心理的効果だからこそ、うさんくさいと思っている方もいるかもしれませんが、この吊り橋効果に関しては「ジムで知り合って」「同じ部活で」「一緒に仕事をするようになって」など身近なところでも思っている以上に多く見られるものでもあります。
吊り橋効果を恋愛テクニックとして使うには?
では、吊り橋効果を恋愛テクニックとして使うにはどうしたらいいのでしょうか?
確かに吊り橋のあるデートスポットなどに行くのもひとつではあるのですが、実は吊り橋効果の肝となってくるのは「一緒にドキドキする」という部分です。

映画やスポーツ、趣味などを一緒に楽しむことは、会話のきっかけになります。活動は双方が楽しめるものを選び、怖いことや苦手なことを相手に無理強いしないことが大切です。

緊張と魅力の関係は複雑で、人や状況によって異なります。相手の気持ちを操作しようとせず、同意と心地よさを大切にしましょう。

「この人といるとドキドキすることが多いな」というシチュエーションを作り出すことができれば、相手がそのうち、そのドキドキを恋愛感情だと錯覚するようになるかもしれません。
吊り橋効果の注意点
研究結果をすべての人や場面に当てはめることはできません。ドキドキを共有すれば必ず好意につながる、また効果が決まった期間続く、とは言えません。

例えば、仮に相手と一緒にホラー映画を見たとしましょう。
相手はホラー映画のドキドキ感を恋愛のドキドキ感と錯覚して、「この人のことが好きなのかもしれない……」と思うようになるかもしれません。

効果が必ず続く期間や、相手が好意を抱くことを保証する根拠はありません。刺激を与えることより、お互いの気持ちや安心感を大切にし、無理のないコミュニケーションを続けましょう。

一緒に楽しめることがあれば、次の予定を相談するのもよいでしょう。相手の希望を聞き、お互いのペースを尊重することが大切です。
まとめ
吊り橋効果は、緊張などの身体反応と魅力の感じ方の関係を考えるための一つの視点です。研究の結果を恋愛の必勝法と捉えず、相手の気持ちを尊重しながら、安心して過ごせる関係を育んでいきましょう。