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認知的不協和理論とは?相手に頼る心理的な恋愛テクニック

世の中にはモテるタイプとモテないタイプが存在しますが、モテるタイプというのは甘え上手な方が多い傾向にあります。

実は相手に頼ること自体が一種の心理的な恋愛テクニックになってくるのですが、ここで押さえておきたいのが認知的不協和理論と呼ばれるものです。

今回は相手に頼るという心理的な恋愛テクニックとして認知的不協和理論についてお話していきたいと思います。

そもそも認知的不協和理論とは?

そもそも認知的不協和理論とはどのようなものなのでしょうか?
字面だけだととても難しく思えるかもしれませんが、おそらく誰もが経験したことのあるものです。

もともと認知的不協和理論というのはアメリカの心理学者であるレオン・フェスティンガーによって提唱されたものになります。

人が行動や考えに矛盾を抱いたときに不快な感情を抱いてしまうものですが、それを解消するために自分の気持ちを曲解してしまうという心理的な働きのことを指します。

例えば、イソップ物語のキツネのすっぱい葡萄の話をご存知でしょうか?
あるところに、お腹を空かせたキツネがいました。

そのキツネは木の高いところに実る葡萄を見つけ、食べようとジャンプします。

ただ、ジャンプをしても葡萄には届きませんでした。

結局、キツネは「あの葡萄はすっぱいからおいしくないはずだ」と負け惜しみを言って、去ってしまいます。

食べられなかったから「あれはすっぱい葡萄なんだ」と自分を納得させたわけです。

このように、人は自分のした行動を納得させるために、自分の気持ちを曲げてしまうのです。

認知的不協和理論を恋愛テクニックとして使うには?

認知的不協和理論がどのようなものなのかわかったところで、これをどのように恋愛テクニックとして活用していけばいいのでしょうか?

恋愛で認知的不協和理論を活用していく場合には、「この人が好きだからこういう行動をとったんだ」という風に思わせることがポイントとなってきます。

もっとも手っ取り早いのは、相手を頼ることです。

相手を頼るということは、相手に助けてもらうということでもあります。

命を左右するような危機的状況でない限り、助けるという行動は基本的にその人を思う心があるからこそ成り立つものです。

相手に助けてもらうと、「この人を助けているのに、この人を好きではないというのは矛盾する」「自分はこの人は好きだから助けているんだ」という風に相手の気持ちが変わっていきます。

実際に、助けてもらったことをきっかけに付き合うようになったという話はよく見聞きするものです。

また、助けてもらうという意味では日頃からちょっとしたお願いをするのも効果的です。

自分でできることであっても、「ちょっと手伝ってもらえますか?」と相手を頼ることで相手は「この人が好きだから手伝うんだ」と勝手に理由をつけて、好意を抱きやすくなります。

もともとモテるタイプというのはこういったことを日常的にうまくやっているので、より多くの方から好意を抱かれやすいのです。

認知的不協和理論の注意点

認知的不協和理論を恋愛テクニックとして活用する場合には、いくつか注意点があります。

まず、認知的不協和理論の効果というのは長続きするものではありません。

どちらかというとその効果は瞬間的なものになりますので、だらだらとやり続けるのは好ましくありません。

イメージとしては認知的不協和理論で相手に好意を抱いてもらいやすい状況を作って、関係を進展させていくといった感じです。

認知的不協和理論頼りになってしまうと、おそらく関係は長続きしないでしょう。

また、この認知的不協和理論というのは人を選ぶ恋愛テクニックでもあります。

というのも、もともと人から頼まれると断れないようなタイプだと人から頼られることが当たり前になっているので、認知的不協和理論が通用しません。

逆に、人からあまり頼られることのないタイプやプライドの高いタイプだと認知的不協和理論は効果を発揮しやすくなります。

恋愛テクニックとして活用していく場合には、相手がどのようなタイプなのかもしっかりと見極めていきましょう。

まとめ

今回は相手に頼る心理的な恋愛テクニックということで認知的不協和理論についてお話しました。

モテるタイプが無意識のうちに実践している恋愛テクニックでもありますので、その効果はかなり期待できます。

ただし、その効果は瞬間的なもので、人を選ぶ部分もあります。

相手を見極めた上で、認知的不協和理論を活用しながら関係を徐々に進展させていきましょう。

今までモテとは無縁だった方でも、周りの反応が変わってくるかもしれません。

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